ぎゃうぎゃう

母が、洗濯物を干していたときのことであった。
そいつは、その襲撃者は、その侵入者は、実に、実に自然な動作で私の家に侵入してきた。
母は驚き、かつ、うんざりとしていた。
そいつは私の家の天井にぴったりとくっつき、五月蝿い音を家に響かせている。
鬱陶しい、という言葉が、私の脳に浮かぶ。
実に鬱陶しい。何なんだコイツ。


父に言ったところ、「まあそのうちどこかに行くさ」という適当であいまいな返答。
何たる奴だ。


その侵入者の名前は―ハチ。蜂。



・・・帰ってくれ・・・!!